早実&駒苫 共に地元へ凱旋

駒苫の3連覇はなりませんでしたが、球史に残る試合を見せて頂きました。
先程駒苫のメンバーが新千歳空港に到着したのですが、もう北海道のテレビ番組どれをつけても「駒苫」「こまとま」。NHKまで「コマトマ」。対する早実の斎藤くんに至っては、「ハンカチ王子」なる、数年後に振り返って「あれはどうだろう」と思われそうな愛称で全国ニュースのトップを飾っております。
それでなくても再試合で疲労困憊の皆さんでしょうから、気持ちはわかるけれど、もう休ませてあげましょうや。


しかし今回の大会は、週間朝日増刊の「甲子園」を見ながら、じっくりスカウト気分でチェックしたかったのですが(去年はしっかりそうしてました;)、市内のどの本屋に行っても売りきれ。Amazonでは取り扱いがなく、ちょっと淋しく観戦しておりました。もっとも、試合中はそんな事を忘れて盛り上がっていたわけですが。


しかし両チームともさわやかでしたね。ポーカーフェイスな斎藤くんが優勝の時に見せた涙も、田中くんが試合終了後に涙を見せなかった事も、どっちも感動しました。


田中くんが泣かなかったのってね、なんだか気持ちがわかるんですよ。
自分の中でその時出来る事を全部やっていたら、「悔しい」って気持ちより「あぁ、相手は強かったなぁ」「やる事はやったし悔いはない」って気持ちの方が先に来ると思うんです。少なくとも自分がそうだったから。


気付けば10年前の高体連弓道団体の準決勝で負けた時の自分も、「悔しい」って思いは不思議と無かったものです。だって貴方、先生にフォーム修正してもらって、前日は体調崩さないように冷たいものも控えたし、湯冷めしないように注意していたし、早寝したし、朝ご飯もちゃんと食べたし、用具チェックもしたし(予備矢は曲がりまくってて直せなかったけど……)、あの時出来る事は全部やったんですもの。あれで勝てなきゃしょうがない、相手が上だったんだわって納得出来ますもん。


そう言やぁあの時思っていた事と言えば、「あぁ、これで部活引退かぁ。淋しいなぁ。」と「うちに勝ったチームが優勝すれば実質2位って事になるかなぁw」ってくらいだったなぁ……。