ニートになりきれない。

まさか国家独唱がT-BORANとは。


 昨日から無職になりました。
ニート初日は、父と帆船の出港時に行なう「登檣礼」なるものを見学に、海王丸の停泊する港へ。夏休みという事もあって子供連れは多かったのですが、予想以上に大人のお見送りも多くてびっくり。中には本格的なカメラを構えた「鉄ヲタ」ならぬ「船ヲタ」の方も。しかしながら、あの姿を見ればそんな気持ちもわかります。


出港時刻。岸壁から船体が離れると、乗組員が一斉にマストに昇ります。整然とマストに並んだ乗組員が、一斉に「ごきげんようー」と手を振る様子は予想以上に感動モノ。帆船が向きを変え汽笛がボーッと港中に響くと、知人が乗っている分けでもないのにぐっと来てしまいます。


前回寄港時は、その後新潟沖で台風に遭い大変な思いをされたとの事。今回は釧路に寄ってから横浜に戻るそうで、優雅な後姿に旅の無事を祈らずにはいられませんでした。


もっともその直後、市役所港湾部のジャケットを着た高校の同期生(確か同じクラスだったはず)を見かけ、無職の後ろめたさにちょっと猫背になったわけです。
まあ初日からこんな感じですよ。早く仕事しなきゃ。


 ちなみに、T-BORANの独唱を聞いた「戦争を知っている世代」であるところのうちの父ですが、「昔なら憲兵にとっ捕まって銃殺だ、気分が悪い。」と自分の部屋に戻ってしまいました。