よく考えます。

新しい布団が届きました。六年間使ってぺったんこになった布団を捨てなくてはならないのですが、ぺったんこだろうが多少黄ばんでいようが、私の六年間のいろんなことを見てきた布団だと思うと、愛着があってなかなか捨てられません。


そもそも物を捨てる時によく同じ事を考えます。例えば布団で言うと、それを使う人が持つことで初めて布団でいられるような気がします。私がそれを集積場においてしまった瞬間、どんなに布団に見えるそれも「ゴミ」となってしまうのです。ずっと私のそばにあったそれが、私が捨てたことで布団でいられなくなってゴミとなり、運ばれて焼かれて形もなくなってしまう、そう思うと非常に別れ難くなります。まだ使えるものを捨てられないのは、それ故なのです。結果、それがいいかどうかと言われると、若干疑問は残りますが…。